高血圧の治療中の人なら、誰でもこの原則は知っています。
「だから、大好きで毎朝飲んでいる味噌汁も、減塩味噌を使うようにしている」きっとそんな〃優等生″も少なくないはず。
味噌ばかりでなく醤油やほかの調味料も薄味を使うようにするなど、食生活全般で〃味″の工夫をしているのではないでしようか。
降圧剤(由括抗薬)+グレープフルーツジュース血圧が下がりすぎてしまう朝、目覚めたときにフレッシュなジュースを1杯。
特に爽やかな酸味がのどを心地よく刺激するグレープフルーツジュースは、眠気を一気に吹き飛ばしてくれそうです。
ところが、このグレープフルーツジュース、寝起きにはまるで自信がないという低血圧気味の人には格好の飲みものですが、血圧が高くて降圧剤を飲んでいる人には考えものです。
強い酸味のために降圧剤の吸収が良くなりすぎて、血圧を下げる作用が必要以上に強くなってしまうからです。
もちろんグレープフルーツをそのまま食べるのもダメです。
利尿薬。
β‐遮断薬・α‐遮断薬・ACE阻害薬十鎮痛薬(非ステロイド系)。
マ高血圧の薬の作用が弱くなる「ちょっと頭痛がするから」「生理痛がひどいから。
」といったとき、すぐに鎮痛薬を飲むという人は多いのではないでしょうか。
でも、アスピリンが主成分のバファリンやイブプロフェンを主成分とする薬など、非ステロイド系抗炎症薬と呼ばれる痛み止めの薬は、降圧剤と一緒に飲むと、その作用を弱めてしまう可能性があります。
なぜなら、それら非ステロイド系抗炎症薬には血圧を上げる作用があるからなのです。
血圧を下げる薬と同時に上げる薬も飲んだのでは作用が相殺され、効きが悪くなって当然です。
重大な副作用がでるということではないのですが、常用すると降圧作用が得られなくなるので避けたほうがよいでしょう。
鎮痛薬についてもう少しふれておくと、解熱鎮痛薬と呼ばれるものと非ステロイド系抗炎症薬は違います。
解熱鎮痛薬は、文字どおり、熱を下げて痛みを抑えますが、炎症には効きません。
非ステロイド系抗炎症薬のほうは痛みだけではなく、炎症も抑え、なかには熱を下げる作用があるものもあります。
ただし、胃の粘膜を荒らしやすいというデメリットもあり、食道に止まったままだと、そこの粘膜をいためることもあるのです。
このタイプの薬を飲むときには、少なくともコップ−杯の水で飲むようにして、これらの副作用を軽減することが大切です。
「でも、降圧剤と鎮痛薬は併用してはいけないとすると、頭痛や生理痛のときは我慢するしかないの?」ご安心ください。
アセトアミノフェンなどを主成分とする鎮痛薬は、非ステロイド系抗炎症薬ではないので、降圧剤と一緒に飲んでも大丈夫です。
例えばセデス・ハイなど。
成分はイソピルアンチピリン、アセトアミノフェンで非ステロイド系抗炎症薬は含まれません。
ただし、ピリン系薬にアレルギーを持つ人はダメ。
アスピリンを含む鎮痛薬。
バファリンA、アスピリン錠など。
主成分がイブブロフェンのイブ、イブプロフェン。
券β‐遮断薬・ACE阻害薬十胃制酸薬制酸薬で作用減弱「朝起きたら、胃がムカムカ」なんていうときには、胃酸の分泌を調整する胃制酸薬が効果を発揮してくれます。
でも、水酸化アルミニウム、または水酸化マグネシウムが含まれているこれらの胃制酸薬は、β―遮断薬、ACE阻害薬と一緒に飲んではいけません。
降圧剤の吸収を邪魔して、血圧を下げる作用が弱まってしまうことがあるからです。
もちろん、薬の作用は人によって差がありますから、胃制酸薬を飲めば誰でも降圧剤の作用が弱まるというものではありません。
飲んでも飲まなくても、同じように効く人もいるのです。
ただ、薬の作用がどのように出るかは、飲む前にはわからないもの。
ですから、起きてほしくない作用が出ることが考えられるケースでは、安全のために飲まないほうを選択するのが、賢い薬の利用法と言えます。
水酸化マグネシウムを含むマーロックス、ザッツ、サクロン、サクロン錠や、水酸化アルミニウムを含むキャペジンコーワ穎粒など。
β‐遮断薬。
αβ‐遮断薬・Q括抗薬十胃薬(Lブロッカー)降圧剤の作用が強まる市販の薬で最も頻繁に使われるのはおそらく、胃薬ではないでしょうか。
「ちょっと飲みすぎたかな」というときをはじめ、「仕事のストレスで胃がキリキリ」「ついつい食べすぎちゃった」など、一服の胃薬に救われる状況は日常生活の中にいくらでもありそうです。
ただし、高血圧治療中の人は注意が必要です。
胃薬の中でも「Lブロッカー」と呼ばれるものを降圧剤と一緒に服用すると、降圧剤の作用が強まってしまうのです。
Lブロッカーが高血圧の薬の代謝を阻害して血中濃度が上がるため。
「市販されている薬なら問題ないだろう」と軽視するのは禁物。
降圧剤の作用が強くなり、副作用が出る可能性があります。
ガスターVや三共Z胃腸薬、大正エスブロックZ、ザッツブロック、センロックエースなどが比ブロッカー。
β‐遮断薬十胃薬(乾燥水酸化アルミニウムゲル)。
降圧剤の効果が弱まる高血圧の薬を常用している人は、ほかの薬を飲むとき、必ず、その薬に含まれている成分を確認することが大切です。
例えば、胃薬に含まれる水酸化アルミニウムは高血圧の薬の吸収を妨げます。
その作用は乾燥水酸化アルミニウムゲルの状態で含まれている場合も同じ。
そのため、一緒に飲むことで、血圧を下げる作用が弱くなってしまうことがあります。
そのような薬と薬のマイナスの相互作用は、かなり多くの組み合わせで見られますから、十分注意してください。
胃薬は比較的、身近にある薬のため、気軽に飲んでしまいがち。
気をつけましょう。
例えば、β―遮断薬、ACE阻害薬と糖尿病薬を一緒に飲むと、血糖を下げる作用が必要以上に強まって、低血糖症を起こすことがあるのです。
病院で出される薬は必ずチェック市販薬より判断が難しいのが病院で処方される薬です。
ですから、ほかの病気で診断を受けた際には必ず、「現在、高血圧の薬を飲んでいるのですが。
」と医師に告げ、指示をあおぎましょう。
特に糖尿病や狭心症の薬の中には、高血圧の薬と一緒に飲むと大変危険な状態になるものがあります。
β―遮断薬と狭心症の薬の組み合わせでは、脈拍が 以下に下がってしまい、狭心症の薬の副作用が強く出てしまうこともあります。
利尿薬やACE阻害薬では、躁うつ病の治療に使われるリチウムが問題。
一緒に飲むことで、からだや手足の平衡感覚が狂って、バランスがとれずふらついて歩けないといったことが起こることがあります。
また、手足が自分の意志通り動かなくなって、異常に大きく動いてしまったりすることもあります。
なお、いまあげたのはほんの一例で、高血圧の薬とほかの薬との〃危険な組み合わせ〃はほかにもいろいろあります。
繰り返しになりますが、病院で薬をもらうときは、「どのような病気でなんの薬を飲んでいるか」を正確に医師に伝えることが非常に大事なポイント。
絶対に忘れてはいけません。
また、現在、薬を飲んでいる人が別の病院で違う医者にかかるときは、飲んでいる薬を持参することを習慣にすることが望ましいと思います。
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